「キオクの森から」
2013.7.10ー9.8 at:熊本市現代美術館GⅢ
キオクの森からの手紙。
それは、心の奥深いところに静かに眠っていた記憶の欠片たちでした。
その欠片たちを拾い集めて、一度、自分のこの手で
カタチにしておきたいと思いました。
そうすることで、私はやっと次に進める気がするのです。
【ひとつめの手紙】
いろんなカタチ
だから面白い
あなただからこそ
とてもうれしい
【ふたつめの手紙】
見過ごしてしまいそうな小さなもの
あたりまえすぎて忘れてしまうもの
ほんとうは、いてくれるだけで
満ち足りている
【みっつめの手紙】
みんな、大地から生まれてきた
その大地になにを還すのか
それぞれが、還る前に
考えなければならない
【よっつめの手紙】
目の前に起こった最悪なことも
未来へ大切なものを残すための
きっかけかもしれない
小さなあの子が教えてくれたこと
【いつつめの手紙】
戻ってこない時間
言えなかったたくさんのありがとう
今に繋がっている
たいせつな、たいせつな時間たち
【むっつめの手紙】
いつも一緒だった
いつも黙ってそばにいてくれた
だから決して置き去りになんて
してはいけない
【ななつめの手紙】
勇気をふりしぼって訪ねた あの日の部屋
そこは悲しみや苦しみではなく
大きくて深い優しさと
あたたかさでいっぱいだった
"BGM" special thanks to...MONO SAFARI
"PHOTO" special thanks to...KAZUYO SAKAMOTO